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【石油製品・電気を販売する会社とキャンピングカーレンタル会社の資本提携について】

▼記事
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000021467.html

▼記事の内容
・石油製品・電気などの販売を行う株式会社ミツウロコエナジーフォースと、国内最大級のキャンピングカーレンタルCAMP IN CARを運営する株式会社レヴォレーターが資本業務提携の実施
・ミツウロコグループの営業所やSS等の既存施設を利用したキャンピングカーレンタル拠点運営や、ミツウロコグループで取り扱う各種商品をキャンピングカー内へ設置するなど、グループにおける他の事業分野との連携によるシナジー効果も期待

 

▼CAMP IN CARとは?
キャンピングカーのレンタルサービス。北海道、東京、埼玉、神奈川、千葉、愛知、岐阜、大阪、兵庫、高知、福岡、沖縄の19箇所に拠点を置き、キャンピングカーをレンタルすることができる。キャンピングカーの種類は40種類以上で100台以上の用意がある。もちろん拠点に行かなくても、別途料金はかかるが自宅や最寄駅まで届けてくれることも可能とのこと。

▼分析
キャンプ市場についてまずお話したい。ジェネレーションYとも呼ばれる25歳以下の世代は、スマホとともに育ち、これまでとは異なる価値観を持つ層として知られている。例えば、マイカー所有に対する関心が薄く、自転車やウーバーなどのライドサービスを好んだりする。彼らは旅行に対する価値観に対しても異なっていて、従来のホテルに宿泊し飛行機などで移動するいわゆる旅行にあまり魅力を感じていない。キャンピングカーを用いたゆったりとした旅を希望するのだ。オートキャンプ白書2018(日本オートキャンプ協会)によると、キャンピングカー(トレーラー含む)の登録台数は10万5432台(2017年3月末)で、前年と比べ1.2%減少。エンジンを持たないキャンピングトレーラーに対する人気は依然高く、こちらは3.7%増という結果になったとのこと。オートキャンプに対する関心は高いものの、車検やメンテナンスを敬遠する傾向が強い。逆にキャンピングカー利用者のうち、レンタカーでの利用が占める割合は約5%(2016年)だが、前年と比べ2倍以上の増加で、認知度は着実に高まっている。2016年に、キャンピングカーレンタル大手の「エルモンテRVジャパン」を子会社化したエボラブルアジア社などキャンピングカー需要の高まりにいち早く着目している企業はすでにアクションを起こしており、今後も動きが活発化しそうな領域であることは間違いない。

前提が長くなってしまったが、今回の資本業務提携の目的は上記のようなテーマも含むだろう。ただ今回はミツウロコグループが持つアセットとの掛け合わせも狙っている。既存のガソリンスタンドなどをキャンピングカーのレンタル拠点にすると書かれているが、正直こちらでのシナジーはそれほど見込めないのでは?というのが筆者の印象だ。キャンピングカーサイズの車を何台も置くにはそれなりの場所が必要なので、都心部で拠点として使用できれば更なるユーザー獲得に繋がりそうではあるが。ただし、キャンピングカーを使用するユーザーに対してプロモーションできる点は面白いと思う。キャンピングカーをレンタルするとなると比較的長い時間ユーザーは利用することになる。キャンピングカーの利用するユーザーとして、訪日外国人が増えているみたいなので、接点を持つきっかけに訪日外国人をグリップできればそこから更なる売上がいくらでも見込めそうだ。

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