企業概要
企 業 拠 点 :米国カリフォルニア州サンタバーバラ(ゴレタ)
設 立 年 月 日 :2021年
資金調達総額 :約600万ドル
ファ ン ドス テ ー ジ:シード
リード投資家 :Entrada Ventures, Foothill Ventures, Uncork Capital
従 業 員 数 :約10〜50名
【サービス内容】
次世代の通信技術には、5G・6Gの高速無線通信や、人工衛星を使った通信、レーダーなど、これまで以上に高性能な電子部品が欠かせません。こうした部品の心臓部となるのが半導体ですが、実はこの分野には長年のジレンマがありました。安く大量に作れるものの性能に限界がある素材と、性能は抜群だが値段が高く扱いも難しい特殊な素材、どちらか一方を選ばなければならなかったのです。PseudolithICという会社は、この「安さ」と「高性能」を両立させる新しい技術を開発するために生まれました。設立メンバーには、精密な部品づくりの専門家であるFlorian Herrault氏や、カリフォルニア大学サンタバーバラ校のJames Buckwalter教授など、この分野に詳しい研究者たちが名を連ねています。
同社の技術のポイントは、いわば「良いところ取り」の発想にあります。性能は高いけれど値段も高い特殊な素材を、必要な部分だけ小さく切り出して使い、それを安価な素材でできた大きな土台に埋め込んで一つにまとめる、という方法です。たとえるなら、高級な食材をほんの少しだけ使い、残りは手に入りやすい材料で補って、全体としては美味しく手頃な料理に仕上げるようなイメージです。この方法により、従来のように高価な素材だけで部品を作る場合に比べて製造コストを大きく抑えながら、通信の性能や省エネ性能を10倍から100倍も高めることができます。
この技術は将来性が高く評価されており、アメリカ国防総省の研究機関が進める次世代通信の開発プログラムにも採用され、防衛分野の技術向上にも役立てられています。また2025年1月には、事業を本格的に立ち上げ、量産できる体制を整えるための資金として、複数の投資会社から600万ドルを調達しました。今後の通信インフラや、あらゆるモノがネットにつながるIoT、そして航空宇宙といった分野において、無線通信部品のあり方を大きく変える可能性を持つ技術として、注目が集まっています。


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