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◉ サービス名

RDMD

◉ サービス内容

希少疾患の研究はあまり進んでおらず、7,000種類近い希少疾患が存在する中、FDA承認済みの治療薬が存在するのは僅か5%の希少疾患に対してだけである。米国の人口約1割にあたる、2,500万人以上がいずれかの希少疾患を患っており、実は稀な病ではない。希少疾患の研究が進まない理由は、新薬開発に必要な高品質のデータ取集が難しく、費用が高額なためである。
 
RDMDは医療記録のデータを収集・分析し、非特定化したデータを製薬会社に販売するビジネスを行なっている。通常、医療記録データは病院など、医療施設などから集められるが、この会社は、医療施設のみならず、直接患者からも医療データを集めている。それを可能にしているのが、患者向けに開発されたアプリである。そのアプリは入力された各患者の症状をビジュアル化することにより、症状を理解しやすくし、また、各個人の症状に合った医療機関への紹介なども提供している。(これらのサービスは患者のRDMD、及び関連者への情報共有に対する同意の元、行われる) 治療法を研究する側にとっても、高品質の医療データを手頃な価額で、且つタイムリーにアクセスすることができる利点がある。
 
従来の方法では、研究所又は製薬会社はCRO(医薬品開発業務受託機関)から医療データを高く買い取る必要があった。しかし最近では、無料で患者から医療データを直接獲得する形式が認められるようになっている。RDMD以外にこのトレンドを利用して医療データ収集を試みているスタートアップは増えてきているが、希少疾患に特化するデータ・プラットフォームはまだ多く存在しない。

◉ 設立年

2017年

◉ 累計資金調達額

310万ドル


<出典>From the Alley:アメリカで注目すべきスタートアップを紹介するメルマガ
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