Notable / 録音された会話からデータ集計するAIサービス

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◉ サービス名

Notable

◉ サービス内容  

アメリカでは個人の医療・健康等に係る様々な情報を蓄積し、参照・活用・共有等を行う仕組みの事をElectronic health record（EHR）と言う。EHRは臨床データへのアクセス向上、患者ケアの改善等な利点があり、ヘルスケア・システムの近代化に最も重要な要素である。EHRは様々なメリットがある一方、医師が時間をかけてデータ登録作業を行わなければならないというデメリットもある。
 
このデータ登録作業を改善するために、AIを活用したソリューションを提供しているのがNotable。同社は医師にAppleスマートウォッチを提供し、スマートウォッチで診察の際の患者とのコミュニケーションを録音し、データ収集を行う。ディープ・ラーニング、且つ自然言語処理の技術を活用し、録音されたデータは適切なEHRフィールドに処理される。尚、ロボットによる業務自動化可能の技術（Robotic Process Automation）を活用しているため、これらのシステムは容易に統合化でき、結果、システム統合の作業を省くことができる。同社のサービスを利用する医者は、1日70分の登録作業時間が削減され、また1,000回のクリック作業を省く事ができる。その結果、より多くの患者を診察する事ができるため、利益が15-20%増加することが見込まれる。
 
ヘルスケアの近代化は基本要素となる医療データ収集のスピード、及びデータ保管が重要となる。この課題に対するソリューションを提供している企業、スタートアップは多く存在するが、データに伴う作業を確実、且つ完全に自動化するソリューションはまだ存在しない。今後、ヘルスケア市場がバリューベース（患者に対する医療行為の価値を最大化するシステム）に移行するにつれ、医者にさらなる負担が掛かることが見込まれている。この市場の動きの中には、まだまだ新しいビジネスチャンスは豊富である。

◉ 設立年

2017年

◉ 累計資金調達額

1920万ドル


＜出典＞From the Alley：アメリカで注目すべきスタートアップを紹介するメルマガ