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企業概要

企 業 拠 点 :シンガポール
設 立 年 月 日 :2018年
資金調達総額 :約280万ドル
現在のファンドステージ:プレシリーズA
リード投資家 :500 Global Blume Ventures, HKSTP Ventures, Cocoon Capital, Entrepreneur First
従 業 員 数 :10-50名

【サービス内容】
電気自動車やスマートフォン、ドローンなどの普及に伴い、リチウムイオン電池にはさらなる高エネルギー密度化、つまり小型・軽量で長持ちする性能が強く求められています。現在、電池のマイナス極には主に黒鉛が使われていますが、そのエネルギーをためる能力は、すでに物理的な限界に達しています。次の素材として、黒鉛の最大11倍ものリチウムイオンを蓄えられるシリコンが期待されてきました。しかしシリコンは、充電と放電のたびに体積が大きく膨らんだり縮んだりするため、素材がすぐに傷んで電池が壊れてしまうという、致命的な課題を抱えていました。

このシリコンの膨張による劣化の問題を、独自のナノテクノロジーで解決したのが、シンガポール発のディープテック・スタートアップ、Volt14(ボルト・フォーティーン)です。同社は、シリコンを主役にしながらも、安定して高い性能を発揮するマイナス極の素材を開発しました。

Volt14の最大の強みは、この新素材が既存の設備にそのまま使える点です。世界中の電池メーカーは、数千億円規模にのぼる既存の巨大工場の設備や製造工程を一切変えることなく、従来の黒鉛の代わりにVolt14の素材を投入するだけで、次世代の超大容量電池を量産できます。

創業者のAnimesh Jha氏は、その卓越した構想力から「Forbes 30 Under 30 Asia」にも選ばれています。同社は、ディープテック分野に特化した起業支援プログラムのEntrepreneur Firstから巣立ったのち、500 Globalや香港サイエンスパークから初期の資金を獲得しました。2025年5月には、Blume Venturesが中心となった資金調達で187万ドルを集めています。

電気自動車の航続距離の延長や、再生可能エネルギー向けの定置型蓄電池のコスト削減を、素材の段階から根本的に支える、大いに注目される気候変動対策のディープテック企業です。

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