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企業概要

企 業 拠 点 :米国カリフォルニア州サンタクララ
設 立 年 月 日 :2014年
資金調達総額 :約3億5000万ドル
ファ ン ドス テ ー ジ:上場企業(NASDAQ: API)
リード投資家 :5Y Capital, SIG, GGV Capital, Shunwei Capital(※IPO前の主要投資家)
従 業 員 数 :約1000名

まず「音声AIの何が難しいのか」から

ChatGPTのようなテキスト(文字)ベースのAIは広く普及しましたが、音声で自然に会話できるAIを作るのは、はるかに複雑です。

音声AIを動かすには、以下の3つの技術をほぼ同時に、遅延なく連携させる必要があります。

  1. 音声認識(ASR):人間の声を文字に変換する
  2. 大規模言語モデル(LLM):文字を理解して返答を考える(ChatGPTのような技術)
  3. 音声合成(TTS):返答の文字を自然な声で読み上げる

この3つをつなぐインフラを自社で一から構築するのは、多くの企業にとって時間・コスト・技術力の面で大きな負担でした。また従来のシステムでは、話している途中で割り込むと対応できなかったり、返答までに不自然な間が生じたりと、まるで電話が遅延しているような不自然さが残っていました。

Agoraはこの課題を解決する企業向けのリアルタイム音声AIプラットフォームです。


Agoraとはどんな会社?

もともとAgoraは、ビデオ通話やライブ配信などのリアルタイム通信(RTE)技術を企業向けに提供してきたNASDAQ上場企業です。

リアルタイム通信(RTE)とは? ZoomやLINE通話のように、インターネットを通じて音声・映像をほぼ遅延なく届ける技術の総称です。

長年この分野で培ってきた世界規模の低遅延ネットワークインフラを活かし、近年は「人間とAIがリアルタイムで自然に会話できる環境」を企業に提供するプラットフォームへと進化しています。


Agoraのプラットフォームでできること

「割り込み」ができる、人間らしい会話

Agoraの音声AIは、ユーザーが話している途中で発言を遮っても、AIが即座に話すのを止め、文脈を理解して自然に反応します。これにより、まるで人間同士が電話で話しているような自然なテンポの会話が実現します。

専門知識なしで音声AIエージェントを構築

企業の開発者は複雑なシステム設計を意識することなく、ノーコード(プログラミング不要)のビジュアル操作画面から、自社専用の音声AIエージェントを素早く作ることができます。

活用場面の例:

用途具体的なイメージ
カスタマーサポート問い合わせ電話に24時間自動で対応するAIオペレーター
営業の初期対応見込み顧客への最初のアプローチを自動化するAI営業担当
オンライン教育生徒の質問にリアルタイムで答えるAI講師

主要AIサービスとの連携も柔軟に対応

特定のAIモデルに縛られず、企業が使いたいAI音声システムを自由に組み合わせて使えます。2025年秋にはOpenAIのRealtime APIとの統合も発表しており、最新のAI技術にも迅速に対応しています。


同社の立ち位置と今後

Agoraは「AIそのものを作る会社」ではなく、**「企業がAIを使いやすくするためのインフラを提供する会社」**です。

電気に例えると、AIが「電化製品」だとすれば、Agoraは**「電力網(送電線)」**にあたります。どんな優れた電化製品も、電力網なしには動かせません。

2026年春には企業のAI導入障壁をさらに取り払う新プラットフォームも提供開始し、長年の通信インフラをAI時代の基盤として急速に進化させています。

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