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◉ サービス名

TransitScreen

◉ サービス内容  

リアルタイムの交通手段を携帯で見るのは簡単だが、以外と活用されていない。Google Mapsなどのアプリはこのようなデータを見るのに有効だが、10人に一人くらいしか出かける前に交通情報を確認していない。更には、時間に追われた忙しい通勤者たちは、仕事の行き帰りに違う交通手段を比べたりしない。

この問題に対するTransitScreenの提案は、公共の大画面にリアルタイムで交通データを載せることだ。ディスプレイされる交通データはバスや列車の時刻、Uberなどの待ち時間、利用可能な自転車やeスクーター台数などの情報を含んでいる。同社は不動産会社、又は企業と提携し、商用オフィス、住宅、ホテル、レストラン、大学の建物などで交通データを表示している。

このサービスはLinkNYCという、ニューヨーク市内にWifiの無料キオスクを提供して、広告や交通情報を表示している会社のサービスに類似している。しかしながら、TransitScreenはライドシェアなどのモビリティ・サービスを含む交通情報を収集・表示しており、全ての交通手段を一つの画面で見ることができる。更には、LinkNYCのキオスクは莫大な資金が掛かる一方、TransitScreenの画面は少額の資金でも設置できる。同社は文庫本ほどの大きさのデバイスも提供しており、そのデバイスを接続することにより、どの画面からでも交通データが表示可能になる。また、この交通データを携帯のアプリから見ることもできる。

同社の興味深い点はもう一つある。同社は、街の交通機関(モビリティ・サービスを含む)の便利さ、移動のしやすさを図るツール、MobilityScoreを開発した。これは、場所、住所を入力することにより、そのエリアの交通機関の整備レベルをゼロから100までの点数で表す。点数は電車の時刻表などに基づくものではなく、実際の交通機関の出発時間、到着時間などのデータが基となる。このツールはRent Jungle、The Bozzuto Group、Attacheのような、不動産サイトに載っており、ユーザーは各リスティングの周辺地域の交通が良いかどうかを知ることができる。
収益モデルは他の交通データ会社とは異なる。他社は広告収入に頼っているのに対し、TransitScreenはSaaSに似たサブスクリプション型モデルを運用している。尚、その月額はそれぞれのプロジェクトのサイズと範囲によって異なる。
eスクーターのような交通手段でも、交通手段のオプションとして含まれ、一つのスクリーンで表示されるのは素晴らしい。しかし、交通データが利用者にとってどれほど価値があるものなのだろうか?

◉ 設立年

2014年10月

◉ 累計資金調達額

500万ドル


<出典>From the Alley:アメリカで注目すべきスタートアップを紹介するメルマガ
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