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◉ サービス名

Divido

◉ サービス内容

ミレニアル世代に対する消費者金融業界では、興味深い現象が起きている。金融危機時にクレジットカードの借金に追われる親の姿を見てきた結果、多くのミレニアル世代はクレジットカードを嫌がる。一方で、固定した返済条件のあるローンを好み、結果、金融市場では個人ローンが伸びている。特にPoint-of-sales (“POS”)ローンが急成長しているのである。

POSローンとは小売店、又はウェブサイトでの販売時に行われる貸出のことを指す。消費者は支払額を一定期間に分割することができ、一方、販売者も販売金額全額を販売時に受け取れるため、両者にメリットがある。従来のモデルは、融資会社が大手の小売企業と提携し、小売店専用のクレジットカードを消費者に提供するが、Dividoは消費者が融資会社を選べるマーケットプレイス・モデルを運営している。顧客はお店、又はウェブサイトで複数の融資会社にクレジットラインを検索し、有利な返済条件を選ぶことが出来る。複数の融資会社が競争しているため、金利率が低く、0%のオプションもある。購入手続きの完了後、Dividoは小売店からキックバックを得る収益モデルになっている。

この融資会社のマーケットプレイス・モデルでは、特定の融資会社と提携する必要がないため、中小の小売業もPOSローンを提供することが可能となる。このように市場参加者に平等な機会を与えるサービスは今後も需要が増えると思われ、又、ミレニアル世代におけるクレジットカード利用率が下がるにつれ、POSローン等の代替借入方法の需要が増える事も見込まれる。

◉ 設立年

2014年10月

◉ 累計資金調達額

1,900万ドル


<出典>From the Alley:アメリカで注目すべきスタートアップを紹介するメルマガ
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