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◉ サービス名

Bulletin

◉ サービス内容  

「WeWorkのリテール店舗版」のビジネスモデルがここ数年間で流行している。
WeWorkがオフィススペースを個人や企業に短期で貸し出すように、店舗(ブリックアンドモルタル)スペースをオンラインブランド会社(以下、ブランド)向けに短期で貸し出すスタートアップが増えている。Neighborhood Goods、B8ta、Re:store、Bulletin等のスタートアップが主にこのサービスを提供しており、その中でも、Bulletinに注目すべきである。

Bulletinは女性経営のブランド向けにBulletinが保有する店舗スペースをリース契約のコミットメント無しで月単位で貸し出すサービスを行っている。ブランドはそのスペースを利用し、商品を実店舗でディスプレイすることができる。

Bulletinが店舗の運営責任者となり、スタッフの管理、設備保全等の店舗運営を担う。一方ブランドは商品販売データのトラッキング、在庫管理等をBulletinのウェブサイトから行える。同社の特徴は主に二つ。

まずは、ブランドの顧客がミレニアル世代の女性であること。女性創業のBulletinは当顧客層のニーズを深く理解しているため、ミレニアル女性から多くの支持を受けている。
次に、同社のプラットフォームも重要な特徴である。同プラットフォームはデータサイエンスを活用し、リテール業者と店舗を探しているブランドを繋げるマッチングサービスを行っている。プラットフォームでは過去の売上、注文履歴、売れ筋商品等のデータを分析し、マッチングが行われる。リテール業者は同プラットフォームを無料で利用でき、自らブランドを選ぶか、Bulletinに20%の手数料を支払いデータを基にオススメのブランドを提案してもらうことも出来る。Bulletinはブランド側に対しては5%の手数料を課金する。
同社のサービスは便利なものの、サービス自体を真似しやすく、幾つか競合が存在する。しかし、同社の強みは女性コミュニティとの強い信頼関係、及び同社のプラットフォームがリテール業者及びブランドの両者に対してもたらす多大な付加価値である。その為WeWorkのモデルがリテール業界内で普及している中、同社は有意義な位置を占めていると言えるだろう。

◉ 設立年

2015年10月

◉ 累計資金調達額

920万ドル


<出典>From the Alley:アメリカで注目すべきスタートアップを紹介するメルマガ
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