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企業概要

企 業 拠 点 :オーストラリア、クイーンズランド州
設 立 年 月 日 :2012年
資金調達総額 :3億3260万ドル
現在のファンドステージ:シリーズE
リード投資家 :500 Global, Blackbird Ventures, Main Sequence Ventures, Queensland Investment Corporation, Department of Industry, Innovation and Science
従 業 員 数 :約101-250名

【サービス内容】
近年、小型人工衛星の需要が世界中で急速に高まっていますが、それを宇宙へ運ぶためのロケットが世界的に不足しています。こうした宇宙輸送の停滞を解消し、自国だけで宇宙にアクセスできる力を確立するために設立されたのが、オーストラリアを代表する民間宇宙スタートアップ、Gilmour Space Technologies(ギルモア・スペース・テクノロジーズ)です。

同社が独自に開発している主力の軌道ロケット「Eris(エリス)」は、全長23メートル、重量30トンの、二種類の燃料を組み合わせた方式のロケットです。これまでのロケットで主流だった液体燃料は扱いが難しく高価でしたが、同社は3Dプリントで作った特殊な固体燃料と液体の酸化剤を組み合わせた独自の推進方式を採用しています。これにより、爆発の危険性が低く、より安全で低コストな打ち上げを実現し、小型衛星を地球に近い軌道へ、安く迅速に運ぶことを目指しています。さらに、ロケットの開発・製造から、クイーンズランド州北部に自社で建設した「ボーエン軌道宇宙港」からの打ち上げまで、すべてを自国内で完結させる一貫した仕組みを築いている点も強みです。

2025年7月、同社は歴史的な節目となる、Eris初号機の打ち上げ試験を実施しました。これは、オーストラリアで設計・製造された初めての軌道級ロケットによる、自国からの打ち上げでした。離陸からおよそ14秒で飛行は終了し、打ち上げ自体は成功とは言えない結果に終わったものの、ロケットが発射台を離れて空へと飛び立つことには成功し、推進技術や地上設備が実際に機能することを証明する、大きな前進となりました。CEOのAdam Gilmour氏が、SpaceXやRocket Labも軌道到達までに複数回の試験を必要としたと語るとおり、今回得られたデータは、すでに製造が進んでいる次世代機の開発に活かされています。

2026年1月には、オーストラリア政府が支援する国家再建基金公社や、Hostplusなどが中心となった資金調達で、2億1700万豪ドルという巨額の資金を調達しました。今後はさらに技術を磨き上げ、ロケットだけでなく自社製の小型衛星の展開も視野に入れながら、オーストラリア発の宇宙ビジネスの発展を力強く牽引しています。

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