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企業概要

企 業 拠 点 :カナダ・アルバータ州エドモントン
設 立 年 月 日 : 2018年
資金調達総額 :約1500万ドル
ファ ン ドス テ ー ジ:シード / シリーズA
リード投資家 :Uncork Capital, Y Combinator, Soma Capital, Voyager Space Holdings
従 業 員 数 :約30〜50名

【サービス内容】
農業や林業、鉱業、あるいは環境保護といった分野において、宇宙から地球を観測する衛星データの重要性は年々高まっています。中でも、光を数百もの細かい帯域に分けて撮影する高精細な観測技術は、人間の目や普通のカメラでは見えない、土壌の水分量や植物の病気、特定の鉱物の有無、温室効果ガスの漏れといった、物質の細かな成り立ちまでピンポイントで見極められる、地球観測の究極とも言える手段です。しかし、こうした高解像度の観測を行うには大きなレンズや鏡が必要であり、これまでは数億ドル規模の巨大な人工衛星を打ち上げるほかありませんでした。この物理的な制約を根本から打ち破り、安価な小型衛星でこの商用データの提供を実現したのが、カナダ発の宇宙テック企業Wyvern(ワイバーン)です。

Wyvernの革新性は、宇宙空間で折り紙のように広がる展開式の光学技術を採用している点にあります。打ち上げ時はコンパクトな箱型の小型衛星としてロケットに搭載することでコストを極限まで抑え、軌道に到達したあとに複雑な望遠鏡の仕組みを自動で展開します。これにより、従来の巨大な衛星に匹敵する高解像度で質の高いデータの収集を、はるかに低いコストで実現しました。

同社が運用する小型衛星群「Dragonette(ドラゴネット)」は、すでにSpaceXのロケットなどを通じて複数機が軌道に投入されており、商用データの提供を開始しています。このデータは、農作物の収穫量を最適化したり、有害な外来生物を早期に発見したり、鉱物資源を効率よく探査したり、パイプラインからのメタンガス漏れを検知したりと、地球環境を持続可能な形で守っていくための重要な判断材料として活用されています。

2022年には名門アクセラレーターのY Combinatorに採択され、その後Uncork Capitalなどが中心となったシード資金調達などを通じて、大型の資金を調達しました。これまで一部の政府機関や大企業しか手にできなかった高精細な衛星データをより多くの人が使えるようにし、地球規模の気候変動問題や食糧・エネルギー危機に対する有力な解決策を提供するディープテック企業として、世界の宇宙産業から大きな注目を集めています。

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