◉ サービス名
Uppercase
◉ サービス内容
Eコマースの勢いに押されて、店舗販売が次々と閉店しているのは事実である。2018年、米国ではWalgreens (薬局)、Toys R Us、Gap等、実に3千店舗以上の店舗閉店が予定されている。このような状況が続く一方で、実店舗を開店しているオンライン企業が増えてきている。例えばニューヨークでは、眼鏡ECブランドWarby Parkerが主要駅Grand Central Stationの中に店舗を構えている。リテール業での成功はオムニチャネルと言っても過言ではない。
ここ数年オンライン企業では、ポップアップショップで店舗販売を実験し、成功した場合実店舗を開店するという戦略が流行している。このトレンドに一早く気付いたのが、Uppercase。2016年からUppercaseは実店舗開店時のサポート・サービスを提供している。開店を行う際には、出店場所の選択のみでなく、スタッフの確保、営業関連の許可・保険の取得、販売機器の準備、店内デザイン等、数々のタスクがある。同社はこれら全タスクをサポートする統括的なサービスを提供している。更に、店舗専門コンサルタントとの指導・ 支援サービス、営業活動をトラッキングするダッシュボードなどの付加サービスも提供している。現在、ニューヨーク、ロサンゼルス、トロントで事業を行なっている。
実店舗でお客が味わうことのできる体験、物流サポート(在庫の保管場所、オンライン注文の商品ピックアップ、返品商品の受け入れ等) 、顧客との関係強化、などはオンラインで実現する事は難しい。しかしオンライン企業の競争激化の中で、事業拡大を目指すオンライン企業は、この実店舗でのメリットを享受する必要性が高くなると考えられる。そのため、オンライン企業の出店時サポート事業の需要は、今後も増えていくだろう。
◉ 設立年
2016年
◉ 累計資金調達額
360万ドル
<出典>From the Alley:アメリカで注目すべきスタートアップを紹介するメルマガ
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