LINEで送る
Pocket

【ドン・キホーテの新サービスについてについて】

▼記事
http://www.donki.com/updata/news//180712_Hipf2.pdf(来店目的に応じた“時短型”と“時間消費型”の融合店舗)
http://www.donki.com/updata/news//180709_t2zez.pdf(既存店舗を活用した新サービスの試験運用開始について)

▼記事内容
・2018 年7月 27 日(金)にオープン予定の「ドン・ キホーテ大垣インター店」(岐阜県大垣市)は時短型エリアと時間消費型エリアをコンセプトとしたレイアウトを施している
・時短型エリアでは、普段使いの店舗として目的買いにお応えする、利便性を追求し、すっきりとした商品陳列で、日用消耗品や日配品などの生活必需品を「驚安(きょうやす)価格」で用意している
・時間消費型エリアでは、衣料品・パーティグッズ・ブランド品といった、ドン・キホーテならではの感性豊かな商品を豊富に取りそろえ、アミューズメント感覚でお買いものを楽しんでいただけるよう、「宝さがし」を彷彿とさせるような商品構成になっている
・既存店舗を活用した「宅配ロッカー」と「フリースペース」を提供する新サービスの試験運用を開始
・2018 年7月9日(月)からの「MEGAドン・キホーテ ラパーク成東店(千葉県山武市)」にて試験運用を皮切りに、多店舗展開に向けた検討を開始

 

 

 

(※株式会社ドンキホーテホールディングス ニュースリリースより引用)

▼ドン・キホーテの重点戦略とは?
肥沃なナイトマーケットを背景にした時間消費型小売業「ドン・キホーテ」によるオンリーワン戦略の推進、ファミリー向けディスカウントストア「MEGAドン・キホーテ」「New MEGAドン・キホーテ」による客層拡大の加速、プライベートブランド商品の強化、複合商業施設からの要請に応じて比較的低コストでテナント出店を行う「ソリューション出店」の推進及び新業態の開発などにより、持続可能な成長を実現して企業価値を創造・拡大するとともに、ユニークなディスカウントストア業態として、小売業最強のビジネスモデルを確立すること。(※株式会社ドンキホーテホールディングスより引用)

▼分析
時間消費型小売業のドンキホーテが今回時短型エリアと時間消費型エリアのコンセプトを打ち出した狙いは、ソリューション出店数増加のためのトライアルだと筆者は推測している。「ソリューション出店」とは、ドン・キホーテの集客力を魅力に感じたショッピングセンター(SC)などの複合商業施設からの要請に応えて比較的安価にテナント出店する「施設再生型」の出店形態である。仮に百貨店に出すとなると、時間消費型エリアで「宝さがし」を彷彿とさせるような商品構成にするだろう。日用消耗品などを買うことを目的に来ないからである。将来的には、ドン・キホーテの時間消費型ブランド○○、ドン・キホーテの時短型ブランド○○のような新ブランドが出来てくる。PB(プライベート商品)強化も重要戦略の一つとなっているとことから、コンビニ施設再生という形でコンビニ市場への参入も大いにあり得る。

「宅配ロッカー」と「フリースペース」を提供する新サービスの試験運用については、既存店の業績向上施策が最初の目的だろう。宅配ロッカーを併設したフリースペースになるので、購入した商品を食べる、で遊ぶ、足りないものは買いに行く。結果顧客単価向上につながるというのは容易に想像がつく。また、個人同士での荷物の受け渡しも可能になるのかもしれない。インバウンドのお客さまが早朝や深夜のフライトの際にも24時間営業という強みが活かされそうだ。日中は主婦層を対象にイベントなどの企画も可能だ。ソリューション出店の観点からだと、宅配ロッカーを併設したフリースペースのみを他の複合商業施設に提供する可能性もある。

2020年に店舗数500という目標(2017年368店舗)からも迅速かつローコスト出店のための手法はまだまだ出てきそうだ。

 

LINEで送る
Pocket

新着情報やお得な情報をメールでお届けいたします!