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企業概要

企 業 拠 点 :アメリカ・カリフォルニア州サンフランシスコ
設 立 年 月 日 :2021年
資金調達総額 :1,650万米ドル
現在のファンドステージ:シリーズA
リード投資家 :M12、Uncork Capital、Redpoint Ventures、Mantis VC、Essence VC、DeepAcre Fund、Red Swan Ventures、Alumni Ventures、Michael Grinich、Richie Artoul、John Kodumal、Chris Riccomini
従 業 員 数 :11〜50名規模

【サービス内容】
AIやデータ基盤のソフトウェアを導入する大企業では、「データを自社の環境の外に出せない」という要件がますます厳しくなっています。セキュリティ部門は自社のクラウド環境内での稼働を求め、医療分野では米国の医療情報保護法、金融分野では監査ログやデータの保管場所に関する要件が、交渉の余地のない条件として突きつけられます。そのため、SaaSしか提供できないソフトウェア企業は、最も大きな案件を競合に奪われてしまいます。一方、顧客のクラウドにソフトウェアを導入する方式を自前で実現しようとすると、1社目は何とかなっても、顧客が10社を超えるあたりから、環境ごとの設定のずれや個別の緊急修正が積み重なり、保守が立ちゆかなくなっていきます。需要は明らかなのに、技術的な複雑さが多くの企業の足かせとなってきました。

Nuon(ニューオン)は、ソフトウェア企業が自社のアプリケーションを顧客のAWS、Azure、Google Cloud環境に安全に導入し、SaaSと同じ感覚で継続的に運用できるようにするサービスです。ベンダー側は、ひとつの管理画面から各顧客環境の導入状況やログ、設定を一元的に把握できます。顧客側には自社ブランドで提供できる専用画面があり、更新の承認や状況の確認を自分で行えます。更新にあたっては、セキュリティ上の確認、顧客による承認、動作確認、全変更の記録、緊急時のアクセスといった統制の仕組みも組み込めます。既存のインフラ設定をそのまま使える点も特徴です。提供形態は、すぐに始められるフルマネージド版と、管理基盤自体を自社のクラウドに置ける版の2種類で、無料トライアルも用意されています。顧客にはRetoolやRestateなどがおり、2024年末の正式発表時点で、数十社のAI・データ基盤企業が利用していました。

創業者兼CEOのジョン・モアハウス氏は、AmazonやBuzzFeedなどで10年以上クラウド基盤の構築に携わってきた連続起業家で、Nuonは4社目のスタートアップです。2021年末、開発者向けクラウドの開発中に、「顧客のクラウドでソフトウェアを動かす」ことに大きな機会があると気づき、同社を立ち上げました。シードラウンドはUncork Capitalが主導し、2024年12月にはMicrosoftのベンチャーファンドM12が主導するシリーズAを合わせて、累計1,650万米ドルの調達とともに活動を公表しました。SourcegraphやLaunchDarklyなど、開発者向け基盤の有力創業者が個人として出資している点も、この領域への期待の高さを示しています。同社は「顧客のクラウドで動かす方式をSaaSと同じくらい当たり前にする」という20年計画を掲げています。生成AIの普及で、機密データのすぐそばでソフトウェアを動かす需要が急増するなか、大企業市場への扉を開く基盤として注目されています。

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