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企業概要

企 業 拠 点 :カナダ・カルガリー、米国・ヒューストン
設 立 年 月 日 :2014年
資金調達総額 :約1,120万米ドル
現在のファンドステージ:Series A
リード投資家 :Energy Innovation Capital, Chevron Technology Ventures, Williams Ventures
従 業 員 数 :約34名

【サービス内容】
老朽化が進むパイプライン設備の維持管理は、世界のエネルギーや水道供給において、極めて深刻な課題となっています。環境や社会への配慮を求める圧力や、温室効果ガス排出の実質ゼロを目指す動きが強まる中、漏れや破損による環境リスクは、かつてないほど高まっています。しかし、従来の検査方法では、配管の稼働を一時的に止める必要があったり、その間の停止コストが膨大になったりといった制約があり、特に口径の小さい配管や、複雑な構造の配管の検査は困難でした。こうしたインフラ管理の死角をなくすために、核物理学の背景を持つJohn van Pol氏らが2014年にカナダで設立したスタートアップが、INGUです。

INGUの独自技術の中心となっているのが、野球ボールほどの大きさの、浮遊しながら動く多機能センサー「Pipers®」です。この小型の装置は、配管の太さや材質にかかわらず、中を流れる液体とともに、稼働中の配管の内部を自由に移動しながらデータを集めます。

Pipers®は稼働中のパイプラインにそのまま投入することができ、運用を一切止めることなく、漏れや堆積物、壁面の劣化といった潜在的なリスクを、一度の作業で正確に見つけ出せるという独自の強みを持っています。各検査で得られる膨大で複雑なセンサーデータは、同社独自のデータサイエンスチームが機械学習の手法を用いて解析し、地図情報と連動した管理画面を通じて分かりやすく表示します。これにより、多額の技術者コストを削減できる、業界初のセルフサービス型の検査を実現しました。

2018年の商用化以来、Pipers®の導入は目覚ましく広がっており、すでに世界25カ国、800を超えるパイプラインで採用され、これまでの検査実績は累計6,000キロメートルを超えています。用途も原油や天然ガスの輸送管にとどまらず、上下水道の本管から熱交換器まで、幅広い分野に及んでいます。こうした実績と将来性が高く評価され、Chevron Technology VenturesやWilliams Venturesといった、エネルギー業界大手の投資部門から、シリーズAなどを通じて累計約1,120万米ドルの戦略的な投資を獲得しました。事業者が先を見越した保全計画を立てられるよう支援するINGUは、これからのインフラの安全性と効率性を守る、パイプライン健全性維持プログラムの世界標準として、さらなる事業拡大が期待されています。

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