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◉ サービス名

Cargo

◉ サービス内容  

ライドシェア市場が拡大する中、新しい市場分野の機会が生まれている。それは車の中。ライドシェアは、ブランドや会社にとって乗客の関心を掴む絶好のチャンスを与え、それらの製品を売ることにつながる。

Cargoはブランドや会社のために、ライドシェアの車の中でマーケティング機会を与えるサービスを提供している。同社はブランドや会社が売りたい製品の入った箱をライドシェアのドライバーに配り販売用に車の中に置いてもらう。箱にはプロティンバーやチップス、コーヒー飲料、そしてアドビルのような医薬品まで入っており、それらは全て乗客が購入することができる。

乗客が箱から何かを購入したい場合、Cargoのアプリに箱のコード番号を入力し、購入したい製品をメニューから選び、支払い情報を入力する。Cargoはドライバーにそれらの製品の売上25%をコミッションとして支払う。ドライバーは一つの製品を売ることで最低1ドルのコミッションが得られる。さらに箱の中のいくつかの製品は乗客に無料で配られ、その無料製品に対してもコミッションを得ることができる。Cargoからのコミッションで月に300ドル稼ぐドライバーもいる。
Cargoのサービスはドライバーに対して大変便利である。製品の入った箱は車の真ん中にあるコンソールに蔵まる大きさで、無料でドライバーに配られる。加えて、Cargoは箱の中の在庫まで管理を行い、在庫が少なくなったら自動的に運転手に製品が送られる、尚、決済は全てCargo側で行われ、ドライバーのコミッションは銀行のアカウントに自動的に振込まられる。

Cargoのビジネスモデルは、製品会社と提携しプロモーションフィーを提携先から得る収益モデルとなっている。Cargoの収益はこの業務提携が主な柱であり、製品の売上に対するマージンはほとんどドライバーが得る仕組みとなっている。 

要するに、Cargoのビジネスモデルはドライバーに対してバリューをもたらすことを主にしている。一方、UberやLyftは乗客をメインに考えており、ドライバーはあまり重要視されていない。このため、Cargoはライドシェア業界内で勢いを増やしており、2018年よりUberとの提携を組むことになった。 ドライバーが儲からないライドシェア市場の中で、Cargoはどこまでドライバーを支援できるか興味深い。

◉ 設立年

2016年

◉ 累計資金調達額

2940万ドル


<出典>From the Alley:アメリカで注目すべきスタートアップを紹介するメルマガ
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