◉ サービス名 Career Karma ◉ サービス内容 アメリカでは今、「Breaking into Startups」 (スタータップの職を手にいれよう)というポッドキャストが大変人気である。そのポッドキャストでは学歴やテック業界での経験を持たない人がどのようにキャリアを変えてテックスタータップに転職するかについてのアドバイスに焦点を当てている。テック業界の平均サラリーが13万5千ドル(約14.5百万円)である事を考えると、このポッドキャストが人気になる事は驚くに当たらない。Breaking into Startupsの創立者、Ruben Harris氏はポッドキャストを通して一つの興味深い問題を提起している。 学歴やテック業界での経験がない多くの人達は、コーディングブートキャンプを受けるためのステップを知らない。Harris氏によると、コーディングブートキャンプを受けるハードルは高く、申請を提出したとしても、わずか10%の人しかブートキャンプを受けることができない。更に、ブートキャンプを受講できたとしても、それは仕事探しや学友の親交などに役が立つわけでもない。 これらの問題を考え、Harris氏はCareer Karmaという、それぞれの個人に合ったコーディングブートキャンプを紹介するアプリを創った。加えてそのアプリを利用する事で、ユーザーは自分と同じように転職をしようとしている人達や、すでに転職に成功した人達に連絡する事もできる。結果、彼らから生のアドバイスを受ける事ができる。 ここで実際のアプリについて説明しよう。ユーザーの好みを評価するため、ユーザーはまず簡単なクイズを受ける。(例えば、フルタイム希望かパートタイム希望か等)そして、コーディングブートキャンプに入るためのインタビューや技術的な知識をCareer Karmaを通して21日間のプログラムで学ぶ。プログラム完了後、ユーザーは更に助力となりうるプログラムの卒業生達とつながる事ができる。 コーディングブートキャンプは費用が高いため、Career Karmaはユーザーの負担が大きくなりすぎないよう、ユーザーからアプリの使用料を取らない。それだけではなく、奨学金制度や遠距離のコーディングブートキャンプを受講する際の住宅情報なども紹介している。Career Karmaの収入源はユーザーがコーディングブートキャンプを受講する場合に、そのコーディングブートキャンプから受け取る紹介料である。 Career Karma が興味深いのは、転職するためのステップであるコーディングブートキャンプに入るための、さらに一歩前のステップに焦点を当てた点である。コーディングブートキャンプに関心がある、学歴やテック業界での経験がない人から見ると、最近はあまりにたくさんの選択があるようだ。 そして最も興味深いことに、Career Karma はキャリアを変えたい人たちのコミュニティーを創築している。これは将来に向けて潜在的に大きなヒットにつながるかもしれない。 ◉ 設立年 2018年 ◉ 累計資金調達額 190万ドル <出典>From the Alley:アメリカで注目すべきスタートアップを紹介するメルマガ
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