企業概要
企 業 拠 点 :米国ニューヨーク州アーモンク
設 立 年 月 日 :1911年(前身のC-T-R社として。1924年にIBMへ社名変更)
資金調達総額 :上場企業(NYSE: IBM)
ファ ン ドス テ ー ジ:パブリック(上場)
リード投資家 :機関投資家(Vanguard Group, BlackRock など)
従 業 員 数 :約280,000名以上
【サービス概要】
IBMは、一般消費者向けの製品を主力とする企業ではありませんが、世界の金融、小売、通信、医療といった社会の基盤を裏側で支えることを通じて、私たちの暮らしや世界経済の動きに大きな影響を与え続けている巨大テクノロジー企業です。近年は、従来からの古いIT事業を切り離し、企業のシステムを自社サーバーとクラウドで柔軟に組み合わせる仕組みと、人工知能に特化した、収益性の高いソフトウェアおよびコンサルティング事業へと大きく姿を変えています。
現在のIBMの戦略の中心を担っているのが、企業向けのAIおよびデータ活用基盤である「watsonx」です。2026年5月に開かれた年次カンファレンス「Think 2026」において、同社は単にAIモデルの性能を競うのではなく、数千規模のAIエージェントを企業内でまとめて統制し運用していくための考え方を打ち出しました。開発者向けのAIパートナーである「IBM Bob」の一般提供も始まり、企業が長年使ってきた古いシステムを最新の形に作り替える取り組みを強力に後押ししています。
さらに、AIの土台となる「データ」の分野でも大きな投資を行っています。2026年3月には、リアルタイムでデータを流し続ける仕組みを提供するConfluent(コンフルエント)を、約110億ドルで買収する手続きを完了しました。これにより、AIモデルやエージェントが過去に蓄積されたデータだけでなく、今まさに市場で起きている最新の状況をもとに、自律的に動けるようなデータ基盤を築き上げました。
また、次世代の技術である量子コンピューティングの分野でも世界をリードしています。2026年8月には、イスラエルのスタートアップQedma Quantum Computingなどと協力し、スーパーコンピュータ「富岳」を使った従来型の計算では限界に達してしまう物理現象のシミュレーションを、クラウド上の量子コンピュータで再現することに成功したと発表しました。IBMは、2026年末までに量子コンピュータが従来のコンピュータを上回る性能を発揮する状態の実現に向けた新型チップの投入と、2029年までに障害に強い大規模な量子コンピュータを構築するという野心的な計画を着実に進めており、これからの市場を支える基盤のあり方そのものを、根本から作り変えようとしています。


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