企業概要
企 業 拠 点 :イスラエル ネスジオナ
設 立 年 月 日 :2022年
資金調達総額 :1億6400万ドル
ファ ン ドス テ ー ジ:シリーズA
リード投資家 :Wolverine Global Ventures, IDA Ventures, Battery Ventures, StageOne Ventures, Corner Capital Management
従 業 員 数 :11-50
サービスの内容
次世代の計算基盤として期待される量子コンピューティング技術ですが、計算の基本単位となる量子ビットを安定させ、エラーを抑えながら大規模化していくスケーラビリティの問題が実用化への大きな障壁となっています。この技術的な制約を克服し、最適化問題や物理シミュレーションといった実世界のアプリケーションを動かすために設立されたのが、イスラエルのワイツマン科学研究所からスピンオフして誕生したQuantum Artです。
同社は、電磁場でイオンを空中に捕捉して量子ビットとして利用するトラップドイオン方式を採用しています。この方式は超伝導方式などの他のアプローチと比較して、量子状態を長く維持でき、計算の正確性を示すフィデリティが高いという特性を持っています。Quantum Artはこのハードウェアの利点を生かしながら、ソフトウェア基盤までを包括的に設計したフルスタックのアーキテクチャを構築し、複雑な計算問題を処理するための量子システムを単一のプラットフォームとして提供する計画を進めています。
同社が現在開発の焦点を当てているのが、商業規模の計算能力を実現する1000量子ビットのマルチコアシステムであるPerspectiveです。多数の量子ビットを制御するための高度な光学技術や、処理能力を柔軟に拡張できるシステム構造を採用しており、将来的なクラウド経由での計算サービス提供に向けて研究開発を加速させています。
投資家からの注目度も非常に高く、2025年12月に実施されたBattery VenturesやBedford Ridge Capitalなどが参加する1億ドルのシリーズA資金調達を基盤に、2026年4月末には需要の拡大を受けて同ラウンドを1億4000万ドルまで拡張しました。この巨額の資金をもとにグローバルな事業開発チームを強化しており、量子コンピューティングを研究所の中だけでなく産業界の現実的なインフラへと押し上げる次世代のディープテック企業として市場の期待を集めています。


ベンチャーをお探しの方
サービス掲載希望の方
