丸井とエアークローゼットのコラボについて
▼記事
https://www.wwdjapan.com/656810
▼記事内容
・ファッションレンタルサービス大手のエアークローゼットが14〜16日、丸井グループと組んでシェアリングエコノミーを軸にしたコラボイベントを実施
・有楽町マルイ1階にパーソナルスタイリングを体験できる場を設け、エアークローゼットが抱えるスタイリストが接客
・会場ではスタイリング提案だけを行う予定で、利用者には無料会員登録をすすめることで顧客獲得を目指す
▼エアークローゼットとは?
月額制で新しい洋服との出会いが楽しめるファッションレンタルサービス。登録情報を元に、自分のためにスタイリストが選んだ服を3着届けてくれる。返却期限はなくコーデや洋服の感想を送ると、次に届くアイテムがあなた好みに近づく。300ブランド、10万点以上のアイテムの中から届けてくれるというシェアリングサービス。
1ヶ月6800円から利用することが可能。
▼分析
丸井グループは2017年4月に新規事業推進部を立ち上げ、これまでも、時計のレンタルサービス「カリトケ(KARITOKE)」やバッグの定額レンタルサービス「ラクサス(LAXUS)」とコラボイベントを実施し、シェアリングサービスに力を入れてきた。売らない売場を作るという従来の百貨店のビジネスモデルに自ら変化を起こそうとしている。
今回の取り組みなど、どうしても空中戦で戦うことになりがちなネット系サービスにとって、リアルでの体験をしてもらえる場があることはこれまで認知していなかった層や認知してはいても利用したことがなかった層の獲得に繋げることができるので、大きな強みとなる。両社はエポスカードでも連携をしているので、丸井側は金融的な側面で収益に繋げることができるのが強い。今回の体験でのコンバージョンは無料会員登録にするなど、キャッシュポイントを後ろにおいて、体験者側ができるだけ次に進みやすいような仕掛けにしているのもすごい。丸井として、今後この様なモデルでどのようにマネタイズをしていくのかは気になる。不動産業のような場所貸しに留まらず、事業者側と何かしら成果報酬型で進めていくのだろうか?