【ゾゾだけじゃない!衣料業界の自動採寸技術~各社がオーダー生産に乗り出す理由~】
▼記事
https://toyokeizai.net/articles/-/228190?display=b
▼記事の内容
・スタートトゥデイが展開を始めたPB(プライベートブランド)「ZOZO」の商品ラインナップに、男性向けオーダースーツを新たに投入
・技術を駆使したオンデマンド生産が創り出す、今後のアパレル業界とは
・学校制服の製造などを手掛ける光和衣料は今年、3Dボディスキャナーを活用した生産システムの運用を開始
・オーダー商品は受注生産のため過剰在庫を抱える心配がなく、値引きによる粗利の悪化を避けられ、顧客の採寸データを蓄積可能
・スタートトゥデイの前澤氏が語る展望「お客様はもっとわがままになり、もっと高いクオリティを求める」
▼ZOZOSUITとは?
株式会社スタートトゥデイが運営するZOZOTOWNのプライベートブランド「ZOZO」の商品第一弾となるボディスーツで、見た目は真っ黒で近未来的なデザインのスーツである。
『人が服に合わせる時代から、服が人に合わせる時代へ。』と謳っているように、着用してスマートフォンの専用アプリをかざすだけで瞬時に身体の採寸が行われる。
採寸したサイズをもとに、自分の体型にピッタリな洋服だけを検索したり、オーダーメイドしてもらったり、更には自分の好みとサイズに合いそうな洋服5~10点を定期的に配送してもらうなど様々なサービスを受けることができる。(気に入れば購入、気に入らなければ無料で返品できる)
なお、驚くことにこのZOZOSUITは”無料”で配布されている。(送料別)
ZOZOTOWNの公式サイトから予約注文できるが、現在予約が殺到しており発送が大幅に遅れている状況である。
▼分析
スタートトゥデイは「ZOZO」の商品ラインナップに、男性向けオーダースーツを新たに投入したと発表。しかも世界72か国と地域での販売にも乗り出した。
今まさにアパレル業界が激変しようとしている。話題となっている「ZOZOSUIT」がきっかけだ。技術や費用面での課題も乗り越え、新型が量産化に成功した。
この波に乗り遅れぬよう、他社もオーダー生産の革新に取り組んでいる。今では、制服も自動採寸によって製造されるものもある。0.5秒で約100万か所の自動測定をし、自社サーバーを通してそのまま採寸データが生産ラインに送られる。本当に驚きでしかない。
確かにファッションECサイトは小柄な方、大柄な方等、服のサイズに悩みを抱えている方たちからすると、購入しづらい状態であっただろう。
況してや、タイト〜ルーズの中で、希望に合ったサイズを要望できるとなると、これは本当に店舗に行かなくてよくなるのではないか。
大量生産が不要の為、在庫を抱えることもなく、人件費も削減できる。本当に精度が高い会社だけが残っていくだろう。
また、靴用に足のサイズも測れるようにしていく予定とのことだ。
今後近い将来、在庫を持たないだけでなく、店舗さえも構える必要がなくなる時代になるかもしれない。