企業概要
企業拠点:インドネシア・ジャカルタ
設立年月日:2020年
資金調達総額:約2,000万ドル以上
現在のファンドステージ:シリーズA
主要投資家:Granite Asia, East Ventures, 500 Global, Integra Partners, アジア開発銀行
従 業 員 数 :約100〜250名
【サービス内容】
インドネシアにおいて鶏肉は国民の主要なタンパク源であり、その年間消費量は歴史的に増加を続けています。しかし、その生産を支える何万もの小規模な養鶏農家は、手作業に頼った非効率な農場管理や、高い死亡率、飼料にかかるコスト、そして予測しづらい鶏肉の市場価格の変動といった課題に直面し、不安定な経営を強いられていました。こうした旧来のサプライチェーンをデジタル化し、農家の収益向上と食料安全保障の強化を目指して設立されたのが、ジャカルタを拠点とする農業テック企業Chickin(チキン)です。
自身も長年養鶏の現場で働いてきた創業者3名によって生み出されたChickinは、センサーなどの機器と、クラウド上で使えるソフトウェアを組み合わせた、幅広い解決策を提供しています。農場に設置された機器とセンサーが、鶏舎の温度や湿度、飼料の消費量を24時間自動で見守ります。さらに、AIや画像認識の技術が最適な飼育環境を分析し提案することで、鶏の死亡率や飼料の無駄を大きく改善し、農家の利益率を飛躍的に高めています。
同社の強みは、データに基づいた農場管理にとどまらず、農家と企業間取引の買い手であるレストランや食品加工業者とを直接つなぐ、サプライチェーンの統合にまで踏み込んでいる点です。Chickinは契約農家に対して、ヒナや飼料といった初期費用を立て替え、育て上げた高品質な鶏肉を適正な価格で買い取ったうえで、200社を超える取引先企業へと直接販売する、需給のマッチングを行っています。
2024年10月には、Granite Asiaが中心となり、East Ventures、500 Global、そしてアジア開発銀行なども参加したシリーズA+の資金調達で、2,000万ドルという大型の資金調達に成功しました。この資金をもとに、機器の充実や、自社ブランドの鶏肉製品の展開を通じて、事業の幅をバリューチェーン全体へと広げる動きを加速させています。インドネシアの伝統的な農業を、技術の力で底上げする次世代の農業テック企業として、国内外から大きな期待を集めています。


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