企業概要
企 業 拠 点 :米国ニューヨーク州ニューヨーク
設 立 年 月 日 :2023年
資金調達総額 :約2020万ドル
ファ ン ドス テ ー ジ:シリーズA
リード投資家 :Bessemer Venture Partners, Uncork Capital, Neo
従 業 員 数 :約10〜50名
医療現場では、提供した医療サービスに対する保険金(診療報酬)の請求と確実な回収が経営の生命線です。しかし米国では、保険会社からの支払拒否(ディナイアル)が年々増加しており、毎年2600億ドル以上の収益が失われています。これに対応するため、従来の医療機関は保険会社のポータルサイトでの確認や長時間の電話問い合わせ、複雑な書類の再提出といった膨大な手作業に忙殺されていました。この医療業界におけるバックオフィス業務の構造的な欠陥を自律型のAIエージェントで解決し、未払いとなっている保険金の回収を支援するためにニューヨークで設立されたのがAmperosです。
同社が提供するプラットフォームは、保険金の請求から回収までの収益サイクル管理(RCM)プロセスをエンドツーエンドで自動化するAI基盤です。単に特定の作業をサポートするツールではなく、自律型AIアシスタントが人間のスタッフに代わって保険会社のポータルサイトをナビゲートし、AI音声による電話での交渉を行い、さらに複雑な保険ポリシーを読み解いて異議申立て(アピール)の文章まで自動作成します。AIは保険会社からの応答に応じてリアルタイムで柔軟に次のアクションを判断できるため、従来のルールベースのシステムでは対応できなかった複雑な支払拒否案件も処理できる点が最大の強みです。


この「AIによる完全な業務の引き継ぎ」という画期的なアプローチは市場で大きな反響を呼んでおり、すでに全米50州の3000以上のクリニックで導入され、年間約7億ドルもの保険金回収に成功しています。従来のベンダーと比較して回収率を22%向上させつつ、コストを最大50%削減するという圧倒的な費用対効果を実証しました。2025年にUncork Capital主導のシードラウンドで420万ドルを調達したのち、2026年4月にはBessemer Venture Partnersが主導するシリーズAラウンドで1600万ドルの資金調達を発表しています。AIの力で医療機関の深刻な人手不足と収益悪化を根本から解決し、医療従事者が本来の患者ケアに集中できる環境を構築する次世代のインフラとして市場を牽引しています。
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