【世界を騒がす「見るだけで買える」技術の正体(グーグルやアリババなどが出資する謎の企業)】
▼記事
https://toyokeizai.net/articles/-/225891?display=b
▼記事の内容
・謎の企業「マジック・リープ」の正体
・AR×IoTがもたらす、小売業の今後について ~商品を手に取る時代が終わる?~
・常識を覆すようなイノベーション
▼Magic Leapについて
Magic Leapは2010年に設立されたヘッドマウントディスプレイ方式の複合現実ウェアラブルコンピュータを開発するアメリカ合衆国の企業である。主にAR(拡張現実)やMR(複合現実)に対応したデバイスを開発する。2015年10月にはGoogleなどから5.4億ドルの資金を調達しており、総額22億ドル(約2,600億円)以上の資金を調達している。情報をほとんど表に出さないことで知られており、2017年末にはようやくMagic Leap Oneという名称とデバイスの外見を、2018年3月のGDCでは開発用のSDKを公開しました。
▼分析
そもそも世界で初めてスーパーマーケットがオープンされたのが1916年である。棚に並べられている商品を手に取り、お金を支払う。今でも理解できる小売業ではごく普通の内容だ。それが今までの間にレジができ、クレジットで支払えたり、セルフレジができたり、多くの技術が用いられて近代化が進んだ。しかし、約100年間変わらなかった「商品を手に取る」部分がなくなろうとしている。Magic Leapの「ルック・バイ」だ。IoT化が進む世の中で、時代を先行くGoogleまでもが注目するのは当然だ。今後の買収の機会も伺っているに違いない。
こういった、小売業に対するイノベーションはまだいくつかある。マサチューセッツ州に本社を置くトゥルーフィット社は衣類の購入の際の”試着”を劇的に変える。好みのスタイルやサイズに関する情報等を入力するだけで、推奨品を案内してくれる。ユーザーが増えれば増えるほど、推奨の制度も高くなる。レビューや評価、コメントも確認ができたりするともいう。国内で、今注目を浴びている「ゾゾスーツ」も課題の着眼点は近い。ただスタートトゥデイの前澤氏は、消費者の信頼・理解がどこまで進むのか、と着ずに採寸をすることにまだ懸念を示しているようだ。
ここ数年で今後の小売業は、新常識が出来上がることは間違いないと言える。それは消費者の購買欲・満足度をさらに上げることになり、更なる発展も期待され続ける。いつの日か、頭で考えるだけで欲しい物が購入できる時代もそう遠くないだろう。