企業概要
企 業 拠 点 :シンガポール
設 立 年 月 日 :2018年
資金調達総額 :約1,460万ドル
現在のファンドステージ:シード / プレシリーズA
リード投資家 :BHP Ventures, In-Q-Tel, Wavemaker Partners, SGInnovate, 500 Global, Cap Vista
従 業 員 数 :約10〜50名
【サービス内容】
次世代の電気自動車や再生可能エネルギーを支えるため、世界中で銅やリチウムといった重要な鉱物資源の需要が急速に高まっています。しかし、これまでの鉱物探査は、地震波や電磁波を使った大まかな推測に頼らざるを得ず、最終的には高いコストと環境への負荷を伴う、無数の穴を掘って確かめる試掘という手段に頼るしかありませんでした。こうした資源探査の非効率さを、量子技術を用いて根本から変えようとしているのが、シンガポール発のディープテック・スタートアップ、Atomionics(アトミオニクス)です。
Atomionicsは、原子をきわめて低い温度まで冷やして波のような性質を持たせる、量子力学の原理を応用した、超高感度な重力計を開発しています。原子を絶対零度近くまで冷却することで、従来のセンサーでは捉えられなかった、地下にあるわずかな密度の違いを、驚くほどの精度で検知できるようになります。
同社の仕組みは、この量子センサーで得た高精度な重力データと、独自のAIを組み合わせることで、地下に眠る鉱床や空洞、地質の構造を、掘削することなく立体的なデータとして再現します。これにより、どこを掘れば良いのかをピンポイントで特定できるようになり、データ取得の速さを最大100倍に高めながら、探査にかかる費用を9割も削減することが可能になります。さらに、GPSの電波が届かない地下や海中といった厳しい環境において、自ら位置を把握しながら進む技術への応用も期待されています。
その革新性が高く評価され、世界最大の資源会社BHPの投資部門や、アメリカの情報機関に技術を提供してきたIn-Q-Tel、そして500 Globalといった有力な投資家から資金を調達しています。オーストラリアの資源が豊富な北部準州などでの実証実験も進めており、環境に配慮した持続可能な資源採掘を実現する次世代の基盤として、世界中から熱い視線が注がれています。


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