日常のささいな困り事から企業のお仕事まで、様々な「おねがい」を持つクライアント(依頼するユーザー)と、お仕事が可能な「できる」ワーカー(お仕事するユーザー)を繋げるサービス『GoodTiming(グットタイミング)』を運営している株式会社グッドタイミング代表の高浜さまにサービスの強みや今後の展望についてインタビューしてきました。
目次
- Q 『GoodTiming(グットタイミング)』のサービス内容をお聞かせいただけますか?
- Qどのようなユーザーが使われているのですか?
- Q 『GoodTiming(グットタイミング)』の強みはどのようなところでしょうか?
- Q どのようなきっかけで『GoodTiming(グットタイミング)』が生まれたのでしょうか?
- Q 参考にされているサービスはありますか?
- Q 面白い依頼はどんなものがありましたか?
- Q 募集金額の条件はないのですか?
- Q トラブルが起きた時の対処法はございますか?
- Q 今抱えているサービスの悩みはどういったところでしょうか?
- Q 今後の展望はどう考えてらっしゃいますか?
- Q 高浜さまが気になっているサービスはございますか?
- Q 業務の中ではどんなITツールを使用されていますか?
- Q 読者に向けて一言いただけますか?
Q 『GoodTiming(グットタイミング)』のサービス内容をお聞かせいただけますか?
ユーザー同士の”お願い”と”出来る”を繋ぐことで空き時間を有効活用するというサービスです。2017年10月末にリリースをして、計20件弱のマッチングが生まれています。
Qどのようなユーザーが使われているのですか?
紹介文の書き方を見ているとこの手のサービスを使い慣れている方が多い印象です。すでにcoconala(ココナラ)やANYTIMES(エニタイムズ)、pook(プック)などの他社サービスを利用しているユーザーが合わせて弊社サービスも使っていると思っています。
Q 『GoodTiming(グットタイミング)』の強みはどのようなところでしょうか?
大きく分けて3つあります。まず1つ目が、市場ではスキルシェアをベースにしているサービスが多いのですが、GoodTiming(グットタイミング)は空き時間を登録できるという”時間”にフォーカスしている部分が強みだと思います。次に2つ目が、得意なことを売り買いするサービスが多いのですが、犬の散歩や買い物の代行など得意なことが無くても活躍できるという仕組みが強みだと思います。最後に3つ目は、募集・利用が両方向から可能な点も強みだと思います。
Q どのようなきっかけで『GoodTiming(グットタイミング)』が生まれたのでしょうか?
リーマンショックの影響で不景気な時期に、働きたくても働けないもどかしさから『元気で時間が有り余っているのに働けなくて勿体無い。』と感じ、もっと簡単にタイミングのいい時だけ働けないかと思ったのが最初のきっかけです。その後フリーランスに転身し、『空き時間が勿体無いな。』と感じ、もっとフレキシブルに働けないかと思ったのがGoodTiming創業のキッカケです。
Q 参考にされているサービスはありますか?
Airbnb(エアービーアンドビー)の双方向から登録できる点やmixi(ミクシー)、 Facebook(フェイスブック)のグループコミュニティーを作れる点を参考にしています。また競合であるcoconala(ココナラ)やANYTIMES(エニタイムズ)、pook(プック)、Time Ticket(タイムチケット)などのサービスも随時チェックしています。あくまでもユーザーの方々が使いやすいようにサービスを改良しているため、他分野のサービスを参考にすることが多いです。
Q 面白い依頼はどんなものがありましたか?
断捨離の手伝いをする案件や、クリスマスにサンタ役をする案件や節分に鬼の役をする案件、テニス相手を募集する案件、OBOG訪問の案件などは面白いと感じました。これからだと花見の場所取りやお墓参りなど他のサービスにはない使い方が出来ると考えています。
Q 募集金額の条件はないのですか?
金額の上限はなく、フリーでご登録していただいています。金額はあくまで目安で、後ほどチャットで金額交渉ができるような形になっています。交渉確定後、一度GoodTiming(グットタイミング)がお金をお預かりし、サービス提供後、就業者にお支払いするという仕組みです。
金額の相場が分からないユーザーも多く、掲載数が増えてくると目安が分かり、登録に対する心理的障壁が下がると考えていますので、まずは登録者数を増やさなければいけないなと考えています。
Q トラブルが起きた時の対処法はございますか?
今のところはないです。契約に関するお問い合わせをいただいたお客様には、①契約する前にクライアント(仕事を依頼するユーザー)とワーカー(お仕事するユーザー)のレビューやコメントを見ていただくこと②事前にクライアント(仕事を依頼するユーザー)とワーカー(お仕事するユーザー)に身分証明書の提出をしていただいており、事務所は個人情報を把握できていることの2点をお伝えしております。また、それでも利用するのが不安なお客様に対してはオープンなところで会うことをオススメしております。
Q 今抱えているサービスの悩みはどういったところでしょうか?
大きく分けて2つあります。まず1つ目は、ユーザー獲得です。現在はブログとSNSのみで行っており、まだ本格的な広報ができておらず、マッチングに重要なユーザー数があまり増やせてないという状態です。今後、プロダクトがしっかりしてきたら広告を打つなど他の手も考えていく予定です。次に2つ目は、日本中にユーザーが分散しているという点です。”ジョブ”という働く依頼が出てきても、ワーカー(働く人)がいないという現状です。それが原因でユーザーが定着しないという問題も出てきています。
Q 今後の展望はどう考えてらっしゃいますか?
シェアリングエコノミー市場はAirbnb(エアービーアンドビー)やメルカリの影響で浸透してきました。ですがスキルシェア市場の認知度はまだ低く、市場として成立していない状況です。未知の世界への警戒心がネックになっていると考えています。今後重要になってくる”人の役に立つという承認欲求”がその警戒心を超えると市場に大きな波がくると考えています。
今後目指していきたいのは、『誰でも出来る』『暮らしに直結する』ような”お願い”を登録していただくことです。特に買い物・掃除の代行やDIY、高齢者に付き添うなど自治体向けの案件をメインターゲットにしていきたいと考えています。
一度自治体と共同でアイデアソンを開催しご好評をいただきました。今後もそういった事例を増やし、GoodTiming(グットタイミング)を活用すると地域活性化に繋がるといった良い影響があるということを示していき、スキルシェア市場の認知度を向上させ、利用者数を増やしていきたいと考えています。
Q 高浜さまが気になっているサービスはございますか?
リップシンクの技術を用いた動画SNSのTik Tok(ティックトック)やコーディネートを共有できるWEAR(ウェア)など個人で情報配信でき、ブランディングにも繋がるようなサービスが気になっています。
Q 業務の中ではどんなITツールを使用されていますか?
ソースコードを管理するバーション管理システムでは、Bit bucket(ビットバケット)、プロジェクト管理ツールはJira(ジラ)を使っています。コミュニケーションツールとしてはChatwork(チャットワーク)、ファイル共有としてはGoogle drive(グーグルドライブ)を使っています。
Q 読者に向けて一言いただけますか?
GoodTimingに限らず、一度スキルシェアというサービスを体験していただきたいです。
少子高齢化で人手不足が叫ばれている中で、『時間のシェアを日常に』というビジョンを掲げ、全ての人が平等に持っている”時間”をさらに有効に使えるプラットフォームを目指しています。今後、簡単・便利・安心を追求しながら機能追加をしていきます。見かけたらイイねやシェアをしていただけると嬉しいです!
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