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カフェやお店の空いているスペースに コインロッカーと同料金で荷物を預けられるサービス『ecbo cloak』を運営しており、現在メディアに引っ張りだこのecbo株式会社代表の工藤さまにサービスの強みや今後の展望、社内で利用しているサービスについてインタビューしてきました。

Q サービス概要をお聞かせいただけますか?

ecbo cloak(エクボクローク)という「荷物を預けたい人」と「荷物を預かるスペースを提供する店舗」を繋ぎ、空きスペースに有効活用した荷物を預かりシェアリングサービスを運営しています。店舗は、コスト不要で、スマートフォンとスペースさえあれば荷物一時預かりサービスを提供できます。荷物預かり代金の数十%をシステム利用料として弊社がいただき、残りを店舗に支払うという仕組みです。ecbo cloak(エクボクローク)を導入いただくことで様々なメリットがあります。導入店舗のメリットは大きく2つあります。1つ目は、荷物を預かることによって副収入が得られる点。2つ目は、お客様の来店促進につなげることができる点。利用者のメリットは3つあります。1つ目は、簡単に荷物を預ける場所を検索し、事前に空き状況を把握できる点。2つ目は、予約することができる点。3つ目は、ロッカーに入らないサイズの荷物も預けることができる点。

Q サービスの強みはどういったところでしょうか?

大きく分けて3つあります。まずは1つ目が、店舗のサービス導入のハードルが低い点です。衛生面の問題ない空きスペースがあり、スタッフが常駐していて、弊社の審査をクリアすれば、どこの店舗でも登録でき、導入のハードルが低いです。次に2つ目は、オペレーションがしやすい点です。荷物を撮影し、データをアップロードするだけでチェックインでき、通常業務の邪魔にはなりません。3つ目は、言葉が通じなくても簡単にチェックイン・アウトができる点です。インバウンド観光客の方相手でも安心です。

Q ユーザー数と登録店舗数はどのくらいですか?

荷物を預けるユーザー数は出していません。登録店舗数・順次予約のできる店舗は個店や商業施設を含み、現在1,000店舗以上あります。毎日登録依頼のお問い合わせをいただいており、登録店舗数も増えています。

Q 登録場所で多い地区はどの辺りですか?

利用頻度が比較的高い東京都内の主要駅周辺店舗の登録数が多くなっておりますが、北は北海道から南は沖縄まで、日本全国に店舗が多数増えています。

Q 今までで上手くいった事例はどんな内容でしょうか?

実証実験中なのでまだ結果はこれから検証しますが、日本郵便さまやJR東日本さまなどの大きな企業さまと連携できたことはかなり大きく、手ぶら観光を促進していくにあたり大きな効果が期待できます。それだけではなく、登録数の多いカフェや漫画喫茶などの個店では、荷物預かりの際に商品の購入に繋がるなど二次利用の効果が見られており、上手くいった事例だと考えています。

Q 料金体系はどのようなモデルでしょうか?

現在は、最大辺が45cm未満の大きさのお荷物 は300円/日、45cm以上の大きさのお荷物 は600円/日というプランのみで提供しています。またベビーカーやゴルフバック、スキー板などの45センチを超える大きなお荷物も600円/日 統一で提供しています。今後、大きなサイズのお荷物を預けたいというニーズが増えてきた場合は料金プランの変更も考えています。

※プランは通常300円と600円ですが、JR東京駅構内と、JR西日本子会社が運営する京都駅・新大阪駅・関西空港駅の手荷物預所Crostaと、日本旅行の一部店舗に関しては、サイズに関係なく一律800円でお預かりしている所があります。

https://cloak.ecbo.io/ja/jr
https://cloak.ecbo.io/ja/jr_west

Q 預けられる荷物の個数設定はどうされているのですか?

預けられる荷物の個数設定は、各店舗さまにお任せしています。設定した預けられる個数を超える予約は基本的にはできません。

Q 荷物を取りに来られない場合はあるのですか?

今のところ、滅多にございません。数少ない事例の中で、スケジュールの都合上、営業時間内に取りに行くのが難しいケースがありました。その際、弊社がお預かり店舗に連絡し、営業時間外または次の日のお渡しが可能か問い合わせることで対応させていただきました。

Q 登録におけるトラブルはないのですか?

トラブルにならないよう未然に対策を取っております。登録をした時点で全ての店舗が掲載されるわけではなく、実際に我々が足を運んだり、店舗オーナーにヒアリングをして、弊社の基準を満たしているか審査を行うことで、トラブルを未然に防いでいます。

Q サービスができた背景をお聞かせいただけますか?

弊社は2015年に創業し、当時はecbo storage(エクボストレージ)というデリバリー付きのトランクルームサービスをβ版で運営していました。ですが、人件費や運送費などのコスト面で課題がありました。そのような中、弊社代表が訪日外国人と一緒に渋谷で荷物の預け場所を探していた時に、コインロッカーの不足を感じました。この出来事がきっかけで、長期間預かりではなく、短期間預かりのサービスに着目し、既存店舗の空きスペースを活用するというアイデアでecbo cloak(エクボクローク)が誕生しました。

Q 他に相性の良い企業やユーザーはございますか?

旅行会社との相性も良く、実際に旅行予約サイトと連携し、相互に送客することを目的にecbo cloak(エクボクローク)の案内をしています。今後はプランに組み込むことも検討していこうと考えています。弊社としては、“日常に密着した使い方をしてほしい”と考えており、利用者数の多い観光客だけではなく、出張者や就活生の方に使っていただければと考えています。また荷物が邪魔になってしまうことの多いイベントとの相性が良いのではないかと考えています。

Q 今後の組織編成はどのように考えていますか?

弊社は現在インターンを含めて10数名で運営しています。現在営業やマーケティング、開発などフルポジションで採用募集をしており、特にエンジニアの採用に力を入れています。

Q サービス開発、改善はどのように話し合われているのですか?

ユーザー・オーナーのニーズを元に優先順位を立て、社内で意見を出し合いながらサービスを作っています。現在はウェブのみでの提供ですが、今後はアプリ化も考えています。

Q 現在はどのような形で営業されているのですか?

ecbo cloakの加盟店は、店舗からの問い合わせと直販、そして代理店営業という3つのルートから獲得しています。大手企業との取り組みや、メディア露出によって問い合わせ数も日々増えております。

Q 今後の展望はどのようにお考えですか?

設立当時から変わらず“全国1万店舗で使えるようにしていきたい”という目標を持って運営しています。まずは都内やイベント施設周辺など人や荷物預かり需要の多い主要域での利用可能店舗数を増やしていきたいと考えています。現在は、「荷物の保管」におけるサービス提供ですが、今後は「荷物の配送」も視野に入れたサービス開発をしていきたいと考えています。

Q 社内で活用しているITツールをお聞かせいただけますか?

弊社では随時、社内チャットツールSlack(スラック)で、面白いアイデアやサービスの情報共有はもちろん、社内コミュニケーションをしています。ecbo cloak上での決済はStripe(ストライプ)を活用しています。また最近、店舗のステータス確認や予約状況、ユーザーの属性など様々な情報をまとめるためにSalesforce(セールスフォース)を活用し始めました。

Q 読者に向けて一言いただけますか?

飲食店などの個店に限らず、空きスペースのある企業さまも登録可能です。導入をきっかけに国内外問わず利用者とのコミュニケーションが増えることはすごく良いことだと考えています。是非その機会を活かしたいと思ってくださる方はecbo cloak(エクボクローク)を活用いただきたいです。弊社としては、 荷物という概念を変えていきたいという考えをもとに“荷物のない世界を作っていきたい” という目標を掲げています。新しいプラットフォームを作っていく上で、ご一緒できる企業さまいらっしゃいましたらお声掛けいただきたいです!

サービス情報:https://cloak.ecbo.io/ja
運営会社:https://ecbo.io/

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