企業概要
企 業 拠 点 :英国 ロンドン / フランス パリ
設 立 年 月 日 :2017年
資金調達総額 :約4,500万ドル
ファ ン ドス テ ー ジ:シリーズB
リード投資家 :Octopus Ventures, Rakuten, Battery Ventures, LocalGlobe, Heartcore Capital
従 業 員 数 :約200名規模
サービスの内容
フードデリバリーの普及に伴い、実店舗を持たずに配達のみで料理を提供するクラウドキッチンが飲食業界の新たな標準となりつつあります。その中で独自のアプローチを用いて欧州市場で急成長を遂げているのが、ロンドンとパリを拠点とするTasterです。同社は自社でレストランの客席を構えることはなく、デリバリーアプリの画面上でのみ注文を受け付けるオンライン特化型のフードブランドを複数展開しています。本格的なベトナム料理や韓国風フライドチキンなど、配達にかかる時間を計算し尽くして品質が落ちないように設計された独自のストリートフードメニューを最大の強みとしています。
同社のビジネスモデルの核となるのは、自社で巨大な調理施設を抱え込むのではなく、テクノロジーを用いた独自のライセンス提供システムを構築している点です。客足が遠のいたり日中のアイドルタイムを持て余したりしている既存の飲食店に対し、Tasterは自社ブランドのレシピをはじめ、食材のサプライチェーンから売上分析のソフトウェアまでを一括して提供します。飲食店のオーナーは新たな設備投資を行うことなく、自らのキッチンの空き時間と余剰人員を活用してTasterのメニューを調理し、全く新しい収益源を確保することができます。これは、高い固定費と低い利益率に悩む独立系レストランを裏側から支えるオペレーティングシステムとして機能しています。
創業者のアントン・ソウリエ氏は、かつてDeliverooの初期メンバーとして欧州での事業拡大を牽引した経歴を持ち、プラットフォーム側の論理と現場のキッチンの課題を知り尽くしています。同社はこれまでにBattery VenturesやOctopus Ventures、さらには日本の楽天などから累計約5000万ドルの資金を調達してきました。さらに2026年に入り、ソウリエ氏はTasterで培った知見を活かし、飲食業界特有の複雑な財務や利益率を可視化するフィンテック企業Alpaを新たに設立して資金調達を行うなど、ホスピタリティ産業全体のデジタルインフラ整備にも乗り出しています。単なる飲食ブランドの枠を超え、データと調理の融合によって食の体験をアップデートする次世代の企業として確固たる地位を築いています。


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