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◉ サービス名

Ollie

◉ サービス内容  

コリビングはお金を節約しながら高い生活水準を維持することができるため、ミレニアル世代には人気な住宅オプションである。同市場ではWeLive(WeWorkのコリビング版)、Common、Ollieが主要企業となる。

Ollieの特徴は、家具付き「マイクロ・ワンルーム」(普通のワンルームよりも小さいアパート)及びスイートルームを提供していること。賃借人は家事サービス、洗濯サービス、食料品の買い物サービスなど、快適なサービスを満喫することができ、住宅よりホテルのような生活環境を味わえる。それだけでなく賃借人はワークスペース、プール、スパ等、様々な共有スペースも利用することができる。同社は一緒のビルに住んでいる人達ののコミュニティも重視しており、講義、ヨガ、親睦会などのイベントも開催している。コリビング施設の場所にもよるが、スタジオ・タイプは月2,500ドルから借りる事ができ、賃借人は毎月500ドル以上を節約する事ができる。

同社が提供するワンルームや共有スイートルームはニューヨークやピッツバーグ等の大都市で最高評価(所謂「Class A」)の住宅ビル内にある。同社はビル所有者の価額目線に合わせながらも賃借料を下げるために、普通の大きさのスタジオやスイートを50%~75%狭くしたものを提供している
同社は「アセットライト」(資産保有の最小化)のビジネスモデルを活用しており、ユニークな事業である。同社は通常のコワーキングモデルとは異なり、ビル保有者と賃貸借契約を結ばない。その代わりに運営契約を結ぶ。このユニークなビジネスモデルにより、Ollieは運営料、且つ賃貸料の分配のみを得る。一方、ビル保有者は資産オーナーとして賃貸料の大半、ビルの価値向上に対する利益を得る。同社はビルを保有しないため、建設によるリスクを負わずに済む。
同業界の中で恐らく競合他社のCommonのみがOllieと同様のビジネスモデルを運営している。当ビジネスモデルを活用するためには、コリビング運営の実績をビルを建設するデベロッパーに証明する必要がある。この実績を積むことが難しいため、当ビジネスモデルはコリビング業界での差別化要素となり、Ollieはこの前途有望な業界でかなりの競争力を持つと考えられる。

◉ 設立年

2012年1月

◉ 累計資金調達額

6400万ドル


<出典>From the Alley:アメリカで注目すべきスタートアップを紹介するメルマガ
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