リモートワークやフレキシブルな働き方が普及した今、働く場所の自由度は増した一方で、「集中できない」「気が散ってしまう」「誰にも見られていないとサボってしまう」といった声が多く聞かれます。特に一人で黙々と作業する時間が長い知的労働者にとって、集中力の維持は現代の大きな課題のひとつとなっています。
目次
1.話しかけてくれるAI「フォーカスバディー」の登場
そんな課題に対し、サンフランシスコを拠点とするスタートアップ「FocusBuddy(フォーカスバディー)」はユニークなアプローチで挑戦しています。彼らの開発したAI生産性コーチは、あたかも仕事仲間がそばにいるように、リアルタイムでユーザーと会話しながら集中をサポートします。
フォーカスバディーは、ユーザーの声や表情、入力された目標から「今、集中すべきこと」を判断し、優しい声かけやアドバイス、時には小さな雑談を交えながら、集中モードへと導いてくれます。まるで“AIの相棒”が隣に座っているような体験です。
単なるタイマーやToDoリストではなく、「会話型インターフェース」を採用している点が同社の特徴です。利用者の多くが「一人で仕事している感覚が減る」「気が散ってもすぐに戻ってこられる」といった変化を感じており、ADHDや軽度の注意障害を抱えるユーザーにも高い支持を得ています。

2.個別最適化とメンタルウェルネス支援へ
今後、フォーカスバディーはより高度なパーソナライズ機能を強化する予定です。たとえば、ユーザーの脳波や生体データと連携し、集中のピークや疲労度をリアルタイムに分析。それに基づいて「休憩のタイミング提案」や「集中力を高めるための会話スタイル調整」など、個別最適化されたコーチングが可能になるといいます。
また、同社は「集中力」だけでなく、「孤独感」や「燃え尽き」などメンタル面のサポートも重要視しており、将来的には企業向けに社員のウェルビーイング管理機能も提供する構想を描いています。
3. 人間のように寄り添うAIが働き方を変える
「フォーカスバディー」は、AIを通じて“人に見られている感覚”や“対話による自己調整”を提供することで、現代の働く人々が抱える集中力の課題に挑戦しています。無機質なツールではなく、話しかけてくれるAIとの共創が、これからの生産性向上の鍵となるかもしれません。
参考:https://www.focusbuddy.ai/?utm_source=chatgpt.com
https://www.ycombinator.com/companies/focus-buddy?utm_source=chatgpt.com
https://pitchbook.com/profiles/company/862715-80?utm_source=chatgpt.com
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