◉サービス名 Bear Flag Robotics ◉サービス概要 Bear Flag Roboticsは、農業用トラクターの自律化技術を専門とするシリコンバレーのスタートアップとして2017年に設立されました。2021年8月にJohn Deere社によって2億5,000万ドル(約275億円)で買収された後、同社の自律農業技術開発の中核を担う存在となっています。主な活動内容として、既存の農業機械に後付け可能な自動運転システムの開発に注力しており、GPSガイダンスとAIを組み合わせた自律走行ソリューションを提供しています。具体的には、6組のステレオカメラによる360度障害物検知システムやディープニューラルネットワークを活用したリアルタイム判断機能を特徴とし、農場の安全性と作業精度を飛躍的に向上させています。 John Deereとの協業後は、完全自律型トラクター「Autonomous 8R」の開発に貢献し、2022年CESで発表されました。このトラクターは1インチ(約2.54cm)単位の位置精度を実現し、スマートフォンアプリによる遠隔操作・監視が可能です。夜間や悪天候下でも稼働可能な設計で、農家の労働負荷軽減と収益性向上を両立しています。技術面ではLiDARやレーダーの将来実装を見据えた開発を進めており、買収後もシリコンバレー拠点を維持しながらJohn Deereの既存技術(TruSetチゼルプラウ等)との統合を深化させています。 市場戦略としては、米国を中心とした大規模農場向けに自律システムの実証実験を重ね、熟練労働者不足という農業界の構造的課題への解決策を提供しています。特に播種や施肥などの時間敏感な作業の自動化に強みを発揮し、AIによる作業品質のリアルタイム監視と自動最適化機能が特徴です。John Deereのグローバル販売網と連携しつつ、持続可能な農業の実現に向け、燃料効率の改善と化学物質使用量の最適化を通じた環境負荷低減にも取り組んでいます。今後の展開として、クラウドベースのフリート管理システムや農業データプラットフォームとの連携強化が期待される分野です。◉本社所在地 カリフォルニア州、ニューアーク、米国 ◉企業名(設立年月日) Bear Flag Robotics(2017年) ◉総資金調達額(シリーズ) 1,250万ドル(2021年John Deereに売却) ◉従業員数 約 10 名 参考:https://www.deere.com/en/ https://www.ycombinator.com/companies/bear-flag-robotics https://www.kingsresearch.com/ja/autonomous-farm-equipment-market-1037
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