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企業概要

企 業 拠 点 :サンフランシスコ、米国
設 立 年 月 日 :2012年
資金調達総額 :約4億1,200万ドル
フ ァ ン ド ス テージ:シリーズF
リード投資家 :Altimeter Capital、Franklin Templeton、Sequoia Capital Global Equities、Menlo Ventures
従 業 員 数 :約750名

バイオテクノロジー業界の研究開発現場では、データ管理の複雑さが大きな課題となっています。実験ノートは紙ベースで管理され、サンプル情報はスプレッドシートに散在し、部署間でのデータ共有も困難――こうした状況を一変させるプラットフォームがBenchlingです。

本記事では、Benchlingがどのような課題を解決し、バイオR&Dの未来をどう変えていくのかを詳しく解説します。

バイオテクノロジー研究が抱える課題

バイオテクノロジーの研究開発現場では、長年にわたり以下のような問題が指摘されてきました。

データの分散と検索性の低さが第一の課題です。実験データや試料情報が紙のノート、個別のファイル、スプレッドシートなどに散在しており、必要な情報を見つけ出すことが困難です。

システム間のサイロ化も深刻な問題です。異なる部署やシステム間でデータが分断されているため、プロジェクト全体の進捗把握や結果の統合が難しくなっています。

さらに、データの標準化とトレーサビリティの欠如により、実験の再現性確保やコンプライアンス対応が課題となっています。

加えて、従来のシステムでは、mRNA、細胞治療、抗体設計といった複雑化する新しいモダリティへの対応が追いつかない状況です。

これらの課題により、研究効率が低下し、画期的な成果を生み出すまでに膨大な時間とコストがかかっていました。

Benchlingの独自性:4つの特徴

Benchlingは科学者のために設計されたクラウドネイティブなR&Dプラットフォームとして、これらの課題に独自のアプローチで取り組んでいます。

統合されたR&Dクラウド

Benchlingは電子ラボノート(ELN)、サンプル・試料管理、分子設計、プロトコルとワークフロー管理など、研究に必要な機能を単一のプラットフォームで提供します。実験データ、試料情報、解析結果が一元化されることで、情報の欠損や手戻りを防ぐことができます。

科学者視点のデータモデル

DNA、RNA、タンパク質、細胞株、試薬といったバイオ研究で扱う生物学的エンティティをネイティブにモデリングしています。実験とデータの関係性が強固に保たれる構造により、追跡性、再現性、検索性が飛躍的に向上します。

クラウドとAIの融合

Sanofiをはじめとする大手製薬企業がBenchlingのR&D Cloudを採用し、レガシーシステムからの移行を進めています。これにより、AIを活用したデータ分析や自動化プロセスが可能になり、研究スピードの大幅な向上が報告されています。

オープンで拡張可能な設計

APIやサードパーティーツールとの連携により、柔軟な拡張性を実現しています。ラボ機器、解析サービス、他システムとの連結が容易であり、企業ごとのR&Dプロセスに合わせたカスタマイズも可能です。

Benchlingが切り拓く未来

Benchlingは単なるデータ管理ツールの枠を超え、次世代のバイオR&Dインフラとしての地位を確立しつつあります。

AIとデータの深い統合が進んでいます。AIモデルやエキスパートエージェントをプラットフォーム内に組み込むことで、実験データから自動的に洞察を引き出す機能や、実験設計支援、結果予測などの高度な科学AI機能が進化しています。これにより、研究チームの意思決定スピードと成功率のさらなる向上が期待されています。

プロセス開発と量産への対応も強化されています。Benchling Bioprocessなどを通じて、研究開発だけでなく、プロセス開発や製造スケールアップ領域への対応も進められています。研究段階から実用化・生産段階へのデータとワークフローの連続性が確保されます。

バイオ産業全体の標準化への貢献も見込まれています。データモデルやプラットフォームの普及が進むことで、企業間・機関間のデータ連携や比較分析がシームレスになり、バイオ産業全体の開発効率向上に寄与する可能性があります。


毎週水曜日、5社の注目スタートアップが登壇する
ピッチイベント!earthkey pitchのご案内

イベント概要

earthkeyが主催するオープンイノベーションイベントです。
業界業種にこだわらず、毎週5社の新進気鋭のシード・アーリーステージのスタートアップ企業が、事業会社との共創や投資家との出会いを目的に登壇します。業界を越えた業務提携や資本提携など毎回数々のマッチングが生まれる場です。事業会社の方は参加いただくことで、自社の新規事業の推進や自社課題(ワークフローのデジタル化など)の解決、クライアントへの付加価値提案などのアイデアを得ることができます。当イベントは、業界業種に縛られないセレンディピティ(偶然の出会い)の場を大切にしています。

相性の良い参加者像

・事業会社(新規、既存事業推進者・経営企画室)
・ベンチャーキャピタル
・コーポレートベンチャーキャピタル
・メディア関係会社

*過去参加企業(敬称略)
伊藤忠商事、三井物産、NEC、三井住友FG、みずほ銀行、凸版印刷、電通、JCB、フジテレビジョン、
​三井住友海上、京セラ、楽天、日清紡HD、東芝、ALSOK 、GMOTECH、
京浜急行電鉄、東京建物、富士通、DNP、参天製薬、等

タイムスケジュール

15:45- zoomLIVE配信開始
15:50- イベント運営紹介、ピッチ概要説明
16:00- 1社目
16:11- 2社目
16:22- 3社目
16:33- 4社目
16:44- 5社目
16:55- クロージング
17:00- 終了

参加(視聴)費用

・無料

イベントについての注意事項

※登壇企業さま・弊社との事業が競合する企業さま、
事業会社に属されていない方からのお申し込みをお断りする場合がございます
※タイムスケジュールや登壇社は予告なく変更になる場合がございます
※参加者の企業名・部門名のみ、プレゼンテーションの質向上のため登壇企業さまへ共有することがございます
※本イベントはZoom(ウェビナー)を活用したフルオンラインのLIVE配信となります為、当日配信品質の問題が発生する可能性がございます。何卒ご了承くださいませ

視聴をご希望の方は下記リンクよりお申し込みください。

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